設立趣旨

代表の伏見と申します。私は一都三県・北関東で不動産経営をしています。特に北関東は、平均的な入居率は約70%強で、今後この入居率は下がっていくことが必至です。私の物件も賃貸経営を初めた当初は、空室が目立ち悩みの種でした。居室のリノベーションや物件周辺の不動産屋への入居付営業など、様々な手だてを講じたのですが、なかなか成果につながりませんでした。

そんな中、2棟目に購入した北関東の私と同い年の築古マンションを購入した際に、入居者のほとんどが外国人で満室だったことに衝撃を受けたことがすべてのきっかけでした。

https://www.kenbiya.com/ar/cl/retsuden/tc-fushimi/

この物件を購入し運営を開始したことで、より多くの外国人の人たちによりよい住環境を提供したいと感じ、初めての物件取得から約1年後にサラリーマンを卒業してしまいました。正直、経済的には計画性のあるサラリーマンの卒業ではありませんでしたが、それから約6年を経て物件も増え、外国人賃貸物件を続けられています。

この文章を書いている2021年9月下旬時点では、コロナ渦で外国人入居のニーズはやや逆風ですが、長期的に見れば、日本に住む外国人は確実に増えていきます。近いうちに来るであろうコロナ禍が明ければ、日本に住む外国人が再び増えるでしょう。ですので、今から外国人賃貸の準備が必要なのです。

私はサラリーマン時代、IT業界での仕事をしていましたが欧米ややアジア諸国のエンジニア・営業マンなどとと仕事をすることが多かったです。個人的に外国人の友人も多く、日本に住む外国人には親近感と尊敬の念を抱いていたため、初めから積極的に外国人ん入居を推進することができました。

一口に外国人入居者といっても、日本語はもちろん片言の英語しか話せない人もいます。文化も違います。受け入れを開始してすぐに、日本の入居者では考えられないトラブルが続出しました。当時の管理会社も初めはお手上げでした。

なんのノウハウもなかった私にできたことは、同じ人間として対話を重ねる事だけでした。一人一人と話をする中で、彼らが日本のルールを知らないだけで、同じ人間として日本で働いていることがわかってきました。彼らが知らない事を伝え、わからないことを教えながら地域に根ざす手伝いをしていく中で、トラブルを解決していきました。そのおかげで日本全国の外国人から、物件探しや引っ越しに関する相談がくるようになり、ほどなく私の物件は概ね満室になりました。

空室対策として外国人入居者の受け入れは非常に効果的ですが、外国人特有のトラブルは発生しえます。取り組むには、入居者に寄り添う気持ちと、トラブルへの対処法の事前ノウハウの学習が必要となります。

数年前の私のように、挑戦してみたいけれど、どうすればわからない方も多いことでしょう。挑戦したものの、トラブルが頻発し困っている人もいることでしょう。

そこで外国人賃貸大家の会を立ち上げることにしました。

日本で働いている、あるいは留学生として勉強している外国人の方々に、自分の夢の実現や家族を養うこと、あるいは日本に帰化したい外国人までその支援する。私と同じように空室で悩んでいた大家さんを手助けしたい。そんな気持ちで始める実践会です。

一緒に外国人向け賃貸経営を行っていきたい大家さんと少しづつ日本の特殊な賃貸事情も変えていきたいという想いです。

空室で悩む大家業の皆さんの参加をお待ちしております。

2021年9月
外国人賃貸大家の会 代表
伏見洋志